花嫁さん向けアプリのUIUX
結婚式準備サービス「maricuru」のアプリに関して、
UIUX、企画、開発、SNS広告など、幅広く担当しました。
期間:約1年半の間継続的に
担当範囲:UIUX/グロースハック/ReactNativeスタイル開発
きっかけ
2017年、インスタグラム上では、結婚式関連でとある動きが流行しだしていました。それは、花嫁さんが結婚式関連の情報収集をしたり、結婚式前の花嫁さん(プレ花嫁)が結婚式を終えた花嫁さん(卒花嫁)に相談するなどの行動です。しかし、インスタグラムは結婚式関連の情報以外も含まれているため、花嫁さんにとって欲しい情報に素早くたどり着ける設計ではありませんでした。その点から、結婚式準備に特化したサービスを展開することになりました。
各機能とプロセス
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01
花嫁さんの情報収集課題
インスタグラムでの情報収集が主流になったものの、結婚式関連の情報以外もたくさん入ってくる中で、情報を得にくいというユーザーの声がありました。加えて、卒花嫁さんが自身の思い出をまとめたいというニーズもヒアリングから得られ、結婚式関連の情報だけがまとめられる仕組みの需要を捉えました。
そこで、maricuruアプリでは、レポートの投稿と閲覧ができるようにしました。レポートは写真とテキストのかたまりです。ホーム画面ではSNSのようにタイムラインでの閲覧も可能で、偶然で新しい情報との出会いを誘発しながら、お気に入り花嫁さんの情報だけが見れる設計も取り入れました。一方でマイページではアルバムとしてレポートを分けることもでき、卒花嫁さんの思い出を簡単にまとめられるようにしました。
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02
結婚式準備中の問題解決課題
もともとスタッフであった花嫁さんからのヒアリングの中で、インスタグラム上で同じ式場の花嫁さんに相談するという事例があると聞いていました。
ニーズ調査のため、maricuruユーザーさんにインタビューを行い、投稿へのコメントやダイレクトメッセージは送りづらい点や、たくさんの先輩花嫁さんの意見が欲しい、などの課題を発見しました。この調査によって生まれたのが、maricuruのQ&A機能。不安や不明点がある花嫁さんが気軽に質問を投稿し、アドバイザーとして認定された花嫁さんが答えるというコミュニケーションが取れるようになりました。これによって結婚式準備がはかどったり、リアルで繋がりをもった花嫁さんもいらっしゃいました。回答率は99%、平均回答数5件(2019年6月時点)という安定感も、maricuruが作り出す花嫁コミュニティならではの結果です。
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03
情報のまとめやすさ
結婚式に限定した情報収集ができるようになったものの、収集した情報をまとめられる手段がありませんでした。ヒアリングしていく中で、結婚式にはあまりにも多くの情報が必要であることがわかり、隙間時間で準備を進める花嫁さんには、短い時間で得た情報を振り返ることができる必要がありました。
もともとあったクリップ機能をさらに便利にするという方向で、情報をまとめられる機能を検討し、レポートをクリップしたものをカテゴライズできるようにボード機能を作りました。クリップで保存した他のユーザーのレポをまとめることができます。これによって、必要な情報を好きな粒度でカテゴライズし、自分がいま必要としている情報に簡単にたどり着けるようになりました。
デザインシステム
最初はデザイナーもわたし一人でしたが、デザインシステムは常に設計していました。figma上で制作したコンポーネントによって、突如協力いただくことになった業務委託の方でもプロトタイプにかける時間を大幅に削減できました。
さらに、エンジニアへのプロトタイプの共有時にコンポーネントをプロトタイプから設計しておくことで、システムでさえ運用のしやすい形になりました。